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本当はもめたくない相続
相続でもめる。
もめるのは誰にとっても嫌なことであるはずです。
しかし、それでももめてしまうことがあります。
まだもめていなくても、もめることが目に見えていることもあります。
相続の場面では、法律によって一応のルールが定められていますが、必ずしも法律だけですんなりと答えが出てくるとは限らず、多くの場合は、「話し合い」が必要になります。
その話し合いの中で、相続人がそれぞれの見方や考え方を持っているため、なかなか話し合いが進まない、まとまらない、ということがよく起こるのです。
「対等さ」と「公平さ」と「オープンさ」
私は、相続の場面では、「対等さ」「公平さ」「オープンさ」が大切だと考えています。
法律では、相続の分配の原則的な基準として、「法定相続分」が定められており、相続の類型によって相続割合の違いはあっても、立場としては「対等」となります。
現実の関係性の中では、親子や兄弟、姉妹など、事実上の立場に強弱があることがありますが、法律の世界では「対等」と扱われます。
ただ、法定相続分だけで相続のすべてを決めるとき、不公平と感じられることもあります。
生前、すでに親から特定の人に贈与があった、親の財産を維持するために特別の努力をしていた、兄弟の中の一人だけで親の面倒を見ていたとか、などの事情があれば、遺産の分配の中で、配慮してほしいという心情を抱くこともまた自然なことです。
法律もそのような場合「特別受益」や「寄与分」という制度を設けて、遺産の前渡しとなるものを考慮したり、貢献の度合いに応じて相続分をプラスすることで、公平の観点から、法定相続分の修正を図っています。
もっとも、裁判上で特別受益、寄与分として認められることにはそれなりのハードルがあり、不公平と感じられることの全てが特別受益や寄与分として認められるわけではありません。
立場によっても、特別受益、寄与分にあたる、あたらないの主張は異なってきます。
何が「公平」な結論かという問題は、そう簡単に決められることではありません。
そのときに大事になってくるのが、情報の「オープンさ」です。
相続前後の場面は「密室」でのやりとりが多くなりがちです。
隠せば隠すほど、疑心を招き、相互の不信は強まっていきます。
したがって、その負のスパイラルを転換させるためには、「情報のオープンさ」はとても重要な意味を持ちます。
相互に納得できる解決を目指す方へ
実際の事案の中では、様々な状況判断をしながら、時宜に応じた対応をしていく必要がありますが、相互に納得できる解決を求めていきたいという方にとっては、「対等さ」「公平さ」「オープンさ」という要素は、解決に向かっていくうえで大切なこととなります。
私自身は、円満相続がベストであり、相手方の意向も踏まえながら、現実的にどのような解決がありうるのかを模索していくことを基本的な方向性として持っています。
そのような方向性の中で、相続の問題を解決したいという方は是非ご連絡ください。
あなたご自身がどんな解決を望んでおり、どんな風にこの問題を解決していきたいのか、素直なお気持ちをお聞かせいただく中で、具体的なことは整理されてくると思います。
よい解決を目指して、一緒に考えていきましょう。しっかりとお話を伺います。
まずは、お気軽に、ご連絡ください。